
現在来日中のインストゥルメンタル・プログレッシヴ・メタル・バンド、ARCH ECHOのAdam RafowitzとJoe CalderoneがESP学園に来校。僕が所属しているヴォーカル・コースの学生を対象にしたイベントではないのだが、学園の教務課を通じて依頼され、ギター&ベース・クリニックの司会進行と通訳を担当した。
ARCH ECHO 公式サイト
https://www.archecho.com
前日に2度目の来日公演を大成功させていて、渋谷CLUB QUATTROはパンパンだったらしい。僕の周囲でも随分評判になっていた。メンバー全員がバークリー音楽大学出身。デモ演奏では、その肩書に違わぬスーパープレイの連続に、ギター・コース及びベース・コースの学生達は目をキラキラさせていた。歪ませ過ぎない上品なトーンを纏って、遥か遠くの針の穴を通すかの如き正確無比なプレイがとんでもないスピードから繰り出される。もしかしたら、後ろの方で見ていた学園の講師陣の方が刺激を受けていたかもしれない。

人柄もとてもナイス。非常にフレンドリーで、Q&Aコーナーでも嫌な顔一つせず、一つ一つの質問に丁寧に答えてくれていた。
「自分より優れたミュージシャンと一緒に演奏するチャンスがあったらドンドン飛び込んで、失敗する事、恥をかく事を恐れるな。その失敗が自分を成長させてくれる。」
「人を選んで態度を変えたりせず、誰に対してもいいヤツでいる事。今目の前にいる人が、5年後にどんな立場にいるか分からないよ。」
並外れた演奏技術を持つ彼らが、学生達への一番のアドバイスとして、部屋に籠って練習するだけでなく、沢山の人と会って沢山の人と一緒に演奏しなさいと伝えてくれたのがとても印象的だった。とても気分の良い仕事だった。
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