
『グラブルEXTRAフェス』において、Stella Magnaのショウは常にメインコンテンツの一つだが、他にも様々なステージ・プログラムがあり、内容は毎回少しづつ異なる。その為僕らのスケジュールも会場ごとに微妙に違う。仙台2連戦の僕らのスケジュールは、体的には大分楽。ホテルの部屋でゆっくりと休む事ができる。この日の朝食は飲むヨーグルトと葡萄のジュレ。

昼過ぎに迎えの車で会場入り。そしてメイク完了。

夢メッセみやぎは、夏のサーキットの中で会場規模的には一番小さい。でも物凄い盛り上がりだった。イヤモニをしている他のメンバー達も、イヤモニを貫いて歓声が聴こえたといっていた。最高だ。些細な事でもそのままにせず「昨日のあそこを、今日はこうしてみよう」と言い合える仲間。丁寧に積み上げてきた結果が、今日のこのステージだ。

本番の舞台で面白いくらいに声が出る日もあれば、思ったように声が出ないと感じる日もある。今日がそれだった。そういう時に焦ってプッシュしたら終わる。力任せに声を出せば出すほど、体の重心がずり上がり、体力を消耗し、喉がつまり声は伸びなくなる。声が出ないと感じる時こそ、自分を信じて勇気をもって力を抜く。自分の耳には還ってこなくても、声はしっかりとマイクに収音されてオーディエンスに届いているはずだ、と。自分の中のイメージを道標に歌う。夜、音響チーフ/FOHオペレーターのワッキーが作ってくれた同録を聴いてみた。勢いと熱のあるいい歌だった。満足のいく出来だ。今日はある意味、自分に打ち勝つことができた。音楽に勝ち負けはない。歌にも勝ち負けはない。でもプロの歌手としてこれを仕事にしている以上、僕はいつでも自分と勝負している。そして何より、楽しかった。

楽器陣とクルー達は打ち上げへ。僕は部屋に戻った。ひとりで缶ビールを2本。明日も全力を尽くす。
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