2013年に辻堂に移って以来、劇場で観た映画の9割以上は地元にある「109シネマズ湘南」で観ていると思う。自宅から車で5分の距離に、広くて綺麗なシネマ・コンプレックスがあるのは本当にありがたい。「109シネマズ湘南」は「テラスモール湘南」の中にあり週末は大変混雑するが、逆に平日のレイトショーは、この回を回して利益になるのかと心配になるほど空いていて快適。
しかも「109シネマズ シネマポイント会員」は、追加料金なしで「エグゼクティブ・シート」にアップグレードできる。通常席に比して座席の前後左右の間隔がゆったり取られ、サイドテーブルとリクライニング機能も備えている。利用しない手はない。
『ゴジラ-1.0』を観た。109シネマズ湘南。勿論「エグゼクティブ・シート」を指定。
映画『ゴジラ-1.0』公式サイト
https://godzilla-movie2023.toho.co.jp
シリーズ第37作。前作『シンゴジラ』に続き今回も新設定。舞台は1945年、大戦末期の東京。1954年公開の『ゴジラ』第一作よりも9年遡る。主人公は神木隆之介君演じる敷島少尉。勿論この役名は、史実のレイテ沖海戦に散った初の神風特別攻撃隊「敷島隊」から取られている。
やはりゴジラは正義の味方ではなく、デカくて恐ろしい畏怖の対象であって欲しい。最新にして最古のゴジラの造形はめちゃくちゃクールだった。光る背びれと熱戦の表現も過去最高ではないだろうか。
『ゴジラ』第一作の企画初期段階で、円谷英二が東宝に提出したプロットは「海から現れた化け物のようなクジラが東京を襲う」、「インド洋で大蛸が日本の捕鯨船を襲う」の二つ。その着想を得たのは、今作の舞台と同じ1945年の東京大空襲下の防空壕。描こうとしたのは、戦争の恐ろしさ。後に、脚本村田武雄、監督本多猪四郎は共に、『ゴジラ』には反核への願いを込めたと明言している。
重厚なストーリーに加え、キャスト陣の演技も素晴らしい。圧倒的な不条理に際し、己はどう生き、何の為に死ぬか。単純な怪獣エンターテインメントに留まらない、とても考えさせられる良い映画だった。
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