Overseas Trip

Travel

僕が生まれて半年の頃、僕の家族は親父の仕事の都合でベネズエラに移住。3年後に帰国した。物心ついて以降に写真で見た風景があたかも自分の記憶のように頭の中にあるが、勿論何も覚えてはいない。

僕が10歳になると、今度はニューヨークに親父が赴任。今でこそ安全になったが、当時のニューヨークと言えば世界に冠たる超危険都市。大反対する祖父母の反対を押し切って、親父は家族を同行させた。ニューヨークでの4年間は完全に僕の人生を変えた。良い事も悪い事も、その時期にニューヨークで味わった全てが、僕という人間の礎になっている。

大学時代は毎年、夏の間、数か月に渡って東南アジア中をグルグル廻った。バックパッカーの走り。当時「空飛ぶ棺桶」と呼ばれていた、最も安いパキスタン航空の成田-バンコクの往復チケットを買い、何も決めずにバンコクの安宿街を目指す。荷物は、バックパック一つ。あとはアルバイトをして溜めた幾ばくかの現金。FIXの格安航空券なのでフライトの変更はできない。つまり、帰りたくなっても予定の日までは帰れない。気の向くまま行きたい国や街に行って、やりたい事をやる。

インターネットは存在していたが、まだ世の中には普及してなかった。泊るのは一泊数百円の最下層ゲストハウス。麻薬の売人や老売春婦が定宿にするようなこの世の掃き溜め。ここには書けないような苦労や少々危ない思いもしたが、心が震えるような感動をいくつも味わった。二十代前半。若かった。すべてが刺激的で楽しかった。脳裏に強烈に焼き付いている場面はいくつもあるが、それがどこの国で、いつの事だったのか、様々な記憶が頭の中でごちゃ混ぜになって判然としない。実家の屋根裏部屋を探れば、膨大な写真と旅中に書いていた日記がどこかにある。

そういう旅は若い頃に十二分に味わったので、大人になって以降は、流石に多少はましな宿に泊まるようになった。そして2000年に初めてデジタルカメラを手に入れたので、それ以降の旅の記録ははっきりしている。

2001年 モルディブ
2001年 オーストラリア
2003年 アメリカ(グアム)
2005年 マレーシア(ランカウイ島)
2007年 マルタ
2009年 タイ(クラダン島)
2010年 タヒチ
2011年 メキシコ(メキシコシティ/カンクン)
2012年 ミャンマー(ヤンゴン/バガン/インレー湖)
2015年 スペイン(マドリッド/グラナダ/バルセロナ)
2016年 アメリカ(アリゾナ/コロラド)
2018年 モロッコ(タンジェ/シェフシャウエン/フェズ)
2018年 マレーシア(レダン島)

2000年以降にプライベートで訪れたのはこんなところだと思う・・・。多いとは言えないが、多分少なくもないのだろう。この記事のトップの写真は2016年に行ったグランドキャニオン。あとは仕事で、アメリカ3回、ドイツ2回、オランダ2回、ウクライナ、ロシア、ラトビア2回、リトアニア2回、エストニア、韓国にも訪れた。

ようやくコロナも明け・・・近々、久しぶりにプライベートで海外に行く。せっかくブログも再開したので、写真と共に旅の様子をお届けしようと思う。どうぞお付き合いの程。


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