超大物アーティストの来日が続いている。レジェンド達の年齢を考えれば、どれが「最後の来日」になってもおかしくない。大好きなQUEEN + ADAM LAMBERTを観てきた。2014年『SUMMER SONIC』への初来日は見送ってしまった。正直に言うと音楽フェスを観に行くのがあまり好きではない。QUEEN + ADAM LAMBERTの来日公演を観るのは、2016年の日本武道館、2020年のさいたまスーパーアリーナに続いて今回で3回目。
QUEEN + ADAM LAMBERT – THE RHAPSODY TOUR 特設サイト
https://www.creativeman.co.jp/artist/2024/02queen/
BILLY JOELからちょうど3週間ぶりの東京ドーム。
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遠藤フビト Official Blog – BILLY JOEL at 東京ドーム
https://fubitoendo.net/blog/billy-joel-at-tokyo-dome/
この日は専門学校での講義を終えてから向かったので、会場に到着したのは開演1時間前の18時。残念だがグッズ購入はあきらめた。
平日でも当然のようにソールドアウト。開演時間には見事満席。
QUEENの所属レコード会社の要職に就いている幼馴染の手配で最高の席を用意していただいた。感激。アリーナ前方、FOHブースの真横。すぐ隣にいるFOHエンジニアから僅か数メートルの距離。この日東京ドームにいた何万人もの観客の中で、おそらく最も良い音を聴かせて貰えたと言ってしまっても過言ではないだろう。
御年76歳のブライアンのギター・サウンドと、74歳のロジャーのドラム・サウンドは当然のように、そして期待通り古臭かった。我々が昔から聴き馴染んだあの音だ。そうでなければならない。42歳のアダムの歌は、まぎれまもなく今の歌。その両者が、最新のライヴ・ミキシング技術を駆使した極上のサウンド・プロダクションの中で美しく融合していた。
演出も本当に見事。今や大物アーティストの大規模公演ともなれば大掛かりな舞台演出はむしろ当たり前で、ある意味見慣れてすらいる。でも単に派手で豪華なだけではない。そこに常に、QUEENというバンドが創りあげてきた様式に相応しい気品が満ちていた。
UNIVERSAL MUSIC – QUEEN + ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR – 公式セットリスト
2/14 最終公演 (Spotify) https://umj.lnk.to/QAL/spotify
2/14 最終公演 (Apple Music) https://umj.lnk.to/QAL/applemusic
2/14 最終公演 (YouTube) https://umj.lnk.to/QAL/youtube
そしてアダムの歌・・・。筆舌に尽くしがたい。どこまでも伸びるレンジの広さ、豊かな声量、正確無比なピッチ・コント―ロール、ダイナミックかつ繊細なタイム、そして聴く者の心を鷲掴みにして揺さぶるエモーション。完璧だ。完璧の一言。そしてパフォーマンスにおいて、良い意味で一切の遠慮が消えた。フレディへの敬愛とリスペクトに溢れ、しかしこれは紛れもなくアダムのショウだった。
QUEEN + ADAM LAMBERTとしての活動は12年目を迎え、来日公演もこれで4度目となる。アダムは最初から「僕はフレディの代わりを演じるつもりも、ましてフレディと競おうとも、上を行こうとも思っていない」と、自身の姿勢を明確にしている。そしてその言葉通りQUEEN + ADAM LAMBERTはかつて存在していたQUEENというバンドとは全く別の次元に到達している。上でも下でもない。別の場所にいる。フレディが旅立ってから長い時間が経ち、圧倒的多数のファンはフレディのレガシーを愛おしみながら、QUEEN + ADAM LAMBERTを愛している。なんと素晴らしい事だろう。
これまでの人生でみたすべてのコンサートの中で間違いなく3本の指に入る。何度も涙が流れた。最高のショウだった。
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