EARTHBOUND PAPAS Vinyl Reissue

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植松伸夫 EARTHBOUND PAPASの2013年作品『Dancing Dad』が、フランスのレーベルDRAGON MEMORIESからアナログLPで再発された。

僕は2011年から2013年までの3年間、EBPに参加させて貰った。前任の木村K児君がヴォイス・トレーナー業に専念する為にバンドを離れる事になり、佐々井康雄さんが誘ってくれた。数々の大規模なコンサート、3度の海外ツアー、本当に得難い経験を沢山させていただいた。そしてEBPがなければ成田勤と出会う事もなかったし、Stella Magnaに参加する事もなかった。文字通り僕の人生を変えてくれたバンドだ。

DogEar Recordsの元には参加メンバーに配れるほどの枚数のサンプルが送られてきていないという事だったので、自分で購入してみた。現時点では、実店舗/オンラインストア共に、このレコードが購入可能な国内のストアはない。海外からの購入方法はいくつか選択肢があり、DRAGON MEMORIESのストアやアメリカのAmazon.comからも購入可能だが、思案して、一番梱包がしっかりしてそうなドイツのblack screen recordsから購入した。期待通り、丁寧な梱包で届いた。

大昔、アマチュア時代にレコードを自主制作した事はあるが、プロとして参加した音源がアナログレコードになるのは初めてだ。本当に嬉しい。非常にクールなブラック&ホワイト・スプラッター・ヴァイナルの2枚組。さらにCDも付属するので都合3枚組。ジャケットはゲート・フォールド仕様。インサートも付属。

僕はこのアルバムでは2曲歌っている。

“Doppelganger”
このアルバムの為の書下ろしオリジナル曲で、当時植松さんは「クレイジーキャッツ meets プログレ」と言っていた。多分、僕が今までに歌った中で最もコミカルな歌詞の曲だと思う。そして曲はメチャクチャに格好いい。ゴリゴリと歪むオルガンがしびれる。自分のヴォーカル・パフォーマンスも気に入っている。

“Dancing Mad”
植松さんの代表作の一つ。最高傑作と評される事も多い。大ヒットした名作RPG『FINAL FANTASY VI』より。”妖星乱舞”の邦題でも広く知られる。ヴォーカルはEBPのヴォーカルチーム全員。CHiCOさん、ババッチ、佐々井さん、そして僕。世界中で愛されている名曲。歌わせていただいて本当に光栄だ。

残念ながらこのアルバムの国内盤CDは既に生産完了しており、現時点では配信もされていない。ここには貼らないが非公式動画がYouTubeにアップロードされているので(そして簡単に見つかるので)、聴いてみたい人は探してみて欲しい。


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